心霊スポットとして余り話題になって居ないが、岡山の倉敷美観地区の中心部には幽霊が出た井戸が存在する。
時代的にはっきりはしていないが、江戸時代の中期ごろに幽霊が出る井戸と話題になったようだ。
おいま井戸伝説
サツマイモがまだ貴重品だった頃に、大金持ちの大島というお屋敷に「おいま」という下女が働いていた。そんなある日にサツマイモが無くなると言う事件が起きた。
盗みを疑われた「おいま」に対して激しい折檻をして問いただしました。しかし「おいま」には身に覚えがなく無実を訴えるも主人は「おいま」に違いないと決めつけ、父親をも呼び出しました。
この失態をどうするものかと父親と共に責め立てました。すると父親は娘の「おいま」を殺し、首を主人に持たせ、自らも切腹をして自害しました。しかし、その後サツマイモは親類が持ち帰ったことが判明しました。
可哀そうな事をしたと思った主人は「おいま」を埋葬してあげましたが、家の裏にある井戸からは毎晩のように「おいま」の幽霊が現われるようになりました。さらに、主人の枕元に立つようにもなり主人は恐怖のあまり発狂して死んでしまいました。
やがて「おいま」の怨念は大島家系は途絶えてしまったという。現在では屋敷は無くなったが「おいま」の幽霊が出てきたと言われる井戸だけが残されています。
岡山県倉敷市阿知2丁目25−27