丸火自然公園の片隅にある「大渕小僧」という祠では、肝試しをした帰りに風もないのに公園のブランコが何度も揺れたという事や、肝試ししていると懐中電灯が消えたり、林の方から話し声が聞こえたという心霊現象が起こったという。
この「大渕小僧」は昔悪さをした小僧の祟りを恐れ、神として祭った祠となっている。
大渕小僧
昔、大渕新田に大渕小僧という手に負えない悪い子供が居た。
大渕小僧は、両親と死に別れ、おばあさんに育てられていた。
ただでさえ寂しい上に近所の子供は「親なし子」だといって遊んでもらえませんでした。
その為、だんだんと心がすさみ畑を荒らしたり、人をだますようになりました。そして、人に嫌われるほど、子供とは思えない悪さをするようになっていった。
困った村人は、おばあさんに注意をするように促しましたが、おばあさんは相手にしませんでした。
村人の中には小僧を殺してしまえという人も出てきました。
名主反対しましたが村人たちは殺気立ち殺すことにしました。
おばあさんは小僧に「粟(あわ)の粒ほど祟ってやれ」と言いました。
翌朝、小僧は村人たちの手によって殺されてしまいました。
その後、小僧を殴った人達が次々と急死し、村には原因不明の病が流行りました。
村人たちは「これは小僧の祟りだ」と言うようになりました。
村人たちは「悪いことをした」と悔やみ小僧の霊を神として祭る事にしました。
すると、村人たちの原因不明の病はたちまちに治っていったという。
静岡県富士市大淵10847−1
富士市の小学生は林間学校で丸火自然公園の施設に泊まります。
ナイトハイキング(肝試し)で手作りのランタン1つで班ごと広い森の中を歩き大渕小僧でお参りして折り返ししました。
心霊現象は特に起きてませんが、小さな祠の中の鬼のような顔した像はとても不気味に感じました。