芦屋・西宮市一帯が空襲で壊滅したとき、牛を解体したり食肉に加工する施設の屠畜場も焼失してしまった。
屠畜場には以前から座敷牢があり、中には牛頭の娘が閉じ込められていると伝えられていてた事から焼け跡から牛女が現れたという。その事件は地元の新聞に掲載され、牛女の存在が知られるようになったと言われている。
牛女の噂は昭和50年半ごろに週刊誌に掲載された事により、心霊スポットとしての噂が県外にも知られるようになった。
そして「牛女伝説」が囁かれるようになり多くの人が深夜に訪れるようになったという。
牛女の噂としては
鷲林寺の荒神堂の回りを3周すると牛女が追いかけて来る。
鷲林寺の八大龍王をを祀る洞穴に牛女が閉じ込められており、興味本位で目撃した者が発狂して現在も精神病院に入っている。
牛の鳴き声が聞こえてきても決して振り返ってはならない。振り返るとそこには赤い半纏を着た牛頭の女性がいて、手に持った鎌で殺される。
などと言われているが、実際に見た人は居ないらしい。あくまでも噂の領域を出ていない。
3年ほど深夜の訪問者が多く訪れ、眠れない日々が続き困った住職は「牛女は残念ながら引っ越しました」という看板を設置したところ、訪問者が少なくなり静かなお寺に戻ったという。
しかし、1999年(平成11年)夏に再びテレビで取り上げられたことにより訪問者が増えたようだ。
牛女の発祥は19世紀半ごろから日本各地で知られるようになった件(くだん)という妖怪から来ているのではないかと言われている。「人」+「牛」=件
その姿は、牛の体と人間の顔の怪物という説や、第二次世界大戦ごろから人間の体と牛の頭部を持つとする説も現れた。
兵庫県西宮市鷲林寺町4−8