林の中の木を切ったり、草一本でも抜いても祟りがあると言われている。そしてこの祟りの話は、この林の脇にある「尾崎沼神社(宇賀神社)」の伝説が関係している。
宇賀神社に伝わる言い伝え
いつのころかこの村に、おさきという娘がいた。ある時おさきが、かんざしを沼に落とし、これを拾おうとして葦で目を突いたあげく、沼にはまって死んでしまったため、村人たちは、おさきの霊を小祠に祀った」また「おさきという娘が、ある年日照りが続き百姓が嘆くのを見て、雨を願い自ら沼に身を投じたところ、にわかに雨が降り地を潤し百姓たちはおおいに助かり、石祠を立て霊を祀った」とある。
このことから見て当初は霊力の強い神霊を祀ったものが時代が下がるに従い
この地が水田地帯であるところから農耕神としての稲荷信仰と神使のミサキ(オサキ)狐の信仰が習合し現在の祭神宇賀御魂神が祀られたと考えられる。
氏子たちはオサキ様と称し信仰しているが特に太平洋戦争のとき、当地では、日露戦争時下埼玉地区の人で戦死をした人が皆無であったことから、大変信仰された。
埼玉県行田市埼玉3165