その昔、子をはらんだ狐を殺してしまい祟りが有った事から稲荷として祀ったと言われている神社で、そういった事と、夜に来ると不気味な雰囲気が有る事から心霊スポットとしての噂が有るようだ。
ここでの心霊現象や祟りなどは無く、大事に祀られている。しかし、神社だけに騒いだり、荒らしたりしたら祟られてもおかしくないので十分に注意して欲しい。
羽生山稲荷神社の基本情報
三芳町北永井と大井町亀久保との境界付近、武蔵野の面影を残す 平地林(雑木林)が残る県立大井高等学校あたり一帯は羽生山と呼 ばれ、その一角に羽生山稲荷神社が祀られている。
稲荷は一般に農耕神として祀られる場合が多いが、この羽生山稲 海は商築神・福神としての性格が強く、商売繁盛・失せ物探しにご利益があるといわれている。
参道には朱の鳥居が立ち並び、いくつ もの朱風が奉納されていることから、現在も多くの人々の信仰を集 めていることがわかる。
羽生山稲荷が祀られた起源は詳らかではないが、昔、この羽生山 にヤマ掃きに来た人がはらみの狐(子をはらんだ狐)を殺してしま い、祟りがあったので稲荷として祀ったと伝えられ、以前は小さな 石祠だけがヤマ (平地林)の中にひっそりと建っていたという。
また、今では狐の姿を見ることはないが、かつてこの付近に狐が多く棲息していたといい、石祠を祀った後に祠の下に狐が巣を作っ たこともあったという。
後にこの稲荷が信仰を集めるようになり、 宮を建て直す時にも狐が巣を作れるようにと脇に石を積み上げて 狐を大事にしたという。
現在でもその石積みは狐の巣として注連縄が張られ、榊が添えられていて信仰の対象となっている。
羽生山稲荷の祭礼は、かつては三月になって始めての午の日を祭日としていたが、昭和四十八年頃から三月十日に行れるようになり、 この日は神事のほかに参拝者に甘酒が振舞われ、地元北永井地区のはやし達により重松流はやしの奉納も行われる。
平成五年三月
埼玉県
埼玉県入間郡三芳町北永井