現在の猿供養寺部落には、地滑りに悩まされた農民を哀れに思った旅の僧が自ら志願して人柱となったという伝説が残っていた。
1937年(昭和12年)3月16日に田んぼを掘っていたところ、高さ90㎝、直径69㎝の素焼きのかめがみつかり、中から座禅を組んだ人骨が発見された。
伝説が本当であった事が解り、町ではこの尊い旅僧の霊を慰める為、発掘の地に人柱供養堂と標柱塔を建てた。
1961年(昭和36年)に新潟大学の調査で鎌倉時代末期の40代の男性の骨であると確認された。
新潟県上越市板倉区猿供養寺402−1