姿の池

その昔に、農作業用の溜池として造られたが、決壊が相次いでいた。そこに通りかかった旅の尼僧が「堤防に人柱を立てると決壊は収まります」と言い残し去っていった。

村人たちは人柱になる者を相談したがなかなか決められず、一人の村人がさっきの尼僧を人柱にしたらどうかと提案し、村人たちは賛同した。

村人たちは早速尼僧を追いかけ、無理矢理堤防に人柱として埋めてしまった

以降、堤防の決壊は無くなったものの、夜な夜な池から読経が聞こえたり、女性の身投げが後を絶たなくなった

村人たちは尼僧の祟りと恐れていた。

尼僧の怨霊に引きずり込まれるのを恐れた村人たちは、池のほとりに石仏を建立し、尼僧の御霊を丁重に弔い、それからは不幸な出来事は少なくなったという。

埼玉県秩父郡横瀬町横瀬4249−5

地域 : 関東地方 | 埼玉県
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コメント:2件

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著者: 管理人

2 thoughts on “姿の池

  1. 匿名

    実話怪談倶楽部第52怪で、ありがとうぁみがこの池に関する怪談話をしたが、『村人が尼僧を埋めた』という事は話さなかったですね。

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    1. 匿名

      島田秀平さんのYouTubeチャンネル「島田秀平のお怪談巡り」でゲストで出演した際は、お話されていたみたいです。

      返信

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