1970年(昭和45年)8月22日まで存在したハルニレの巨木である。伐採しようとすれば「泣き声」を立て、作業員に不幸が降りかかる呪いの木とされていた。
1932年(昭和7年)河畔の崖と夕張川の間を通る国道の拡張・直線化の計画が持ち上がり工事の障害となるこのハルニレの巨木を伐採しようと作業員が鋸で挽き始めたところ、木は「キューキュー」「キューヒー」「ヒーヒー」と泣き声を上げると同時に、鋸が折れて使い物にならなくなったという。
別の作業員が斧で切り込んだところ柄が折れ、刃先が腹に刺さって出血多量で死亡。
数々の事故が繰り返された。
結局ハルニレは残され、国道はこの地点で大きくカーブした状態で完成した。
そして道路工事にまつわる事件以来、「泣く木」と呼びならわされるようになった。
1970年(昭和45年)再び直線化計画が再度持ち上がり、工事の妨げとなる「泣く木」の伐採問題で町が揺れるさなか。
8月22日深夜、北海道北部出身の当時29歳の作業員・Kが酒に酔った勢いで、チェーンソーで「泣く木」を伐採してしまった。この心無い行為にKは批判の矢面に立たされることとなり、ほどなく町を去った。
以来、この地点では「泣く木に魅入られたよう」と称される原因不明の交通事故が多発するようになった。
事態に苦慮した栗山の町民は、朽ちかけていた「泣く木」の切り株の周辺を整備するとともに、近隣に生えていたハルニレの若木を「泣く木2世」として移植し、傍らに祠を祀るなどして慰霊に努めている。
※北海道勇払郡占冠村下トマムにも「不思議な泣く木」というのがあり、こちらとは別物です。
北海道夕張郡栗山町桜丘3丁目57
北海道では有名だと思います。
泣く木は根元だけ残ってたような・今は無いと思うけど。
昔心霊番組で髪が伸びる人形と泣く木はセットだった気がします。
現在、切り株の近くに泣く木二世なるものが
すくすく成長中ですw