道路工事の妨げになるため何度か切り倒そうとしたが、のこぎりの刃を当てるとう呻くような声が聞こえ、木を切ると呪われると言われていた事からついには切り倒すことができなかったという楡(ニレ)の木。
日高アイヌの若者と十勝アイヌの娘の悲恋の末にこの木のそばで娘が亡くなり、木に娘の霊が宿ったと言われている。
不思議な泣く木
道路工事のさまたげになるため何度かこの楡(にれ)の木を伐り倒そうとしましたが、のこぎりの刃をあてるとうめくような泣き声が聞こえてくるため、どうにも果たせませんでした。
以来、次の物語が生まれた。猟場のことで争いを続けていた日高と十勝のアイヌ、日高アイヌの若者と十勝アイヌの酋長の娘は、許されぬ愛に手をとり合いカムイの棲むトマムに安息を求めましたが若者はとらわれの身となりました。
やがて隙をついて逃げ出した若者が待ち合わせの場所で見たものは、この楡の木の傍で力尽きて倒れている娘の姿でした。
今では、恋しい若者を慕う娘の魂が、この楡の木にやどっていると伝えられています。
占冠村観光協会
※夕張郡栗山町桜丘に【泣く木】というのもあり、記事によってはごっちゃになっているものが有るので、注意。
北海道勇払郡占冠村下トマム26−27