真嘉比道(逆立ち幽霊)

その昔に、逆立ちした状態の女性の霊が出るという言い伝えが残る場所。

現在では広く賑やかな通りになってしまったが、今なおその伝承が残る場所として知られている。

昔仲の良い夫婦が居た。しかし、夫は病気がちでいつも寝込んでました。それを首里でも指折りの美人で、気立ての良い妻がいつも夫を支えていました。

ある日、病床の夫が 「自分が病気なので、おまえが誰かに取られないかいつも心配だ」 と言いました。妻は「私はその様な軽い女ではありません。信じて下さい。」 と言いましたが、夫は信用しませんでした。

それならばと、妻は自ら自分の鼻をそぎ落とし夫に終身仕える事を誓ったのです。
やがて妻の献身的な看病のもと夫の病気は良くなり完治した。

すると元気になった夫は、醜くなった妻を捨て他の女と生活するようになった。
夫に裏切られた妻は嫉妬のあまり体調を崩し死んでしまった

その後、妻は恨みを抱えた幽霊となって二人の前に現れました。
悩まされた夫は幽霊が現れない様にと妻の棺桶を開けて両足を釘で棺桶の底に打ち付けました。

すると両足の自由を奪われた妻の幽霊は、今度は逆立ちして現れるようになりました
恐れおののいた夫は家じゅうに魔よけの札を張り付けました。

家に近寄れず恨みをはらせぬ妻は、逆立ち幽霊となって夜な夜な真嘉比の道に現れ人々を驚かせたといいます。

その後、勇敢な武士が幽霊と遭遇しました。
最初は驚いた武士でしたが、逆立ち幽霊からその夫のひどい仕打ちを聞かされ、幽霊を哀れに思ったその武士はその元夫の家に行き、魔よけの札を全て取り外しました。
家に入る事が叶った逆立ち幽霊は夫を呪い殺したといいます。

その後一度だけ、助けてくれた武士の前に逆立ち幽霊は現れ、三匹の鯉を飼うようにと告げました。やがてその三匹の鯉は後世まで武士や、その家族に幸運をもたらしたという。

沖縄県那覇市松島2丁目1−13

地域 : 沖縄県

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著者: 管理人

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