生石のう様(おんじのうさま)は、岡山藩主池田光政公が当地を巡見の際、名主平井家の庭の石に目がとまり御後園の庭石にするため納めた。
すると、この石が毎晩「生石へいのう、生石へいのう」と泣くので藩主が「無礼な石だ」ということで手打ちにしたところ不思議にもこの石から血が噴き出てきたという。
殿様も驚き「この石は生きているぞ」といわれ、もとの家にもどされたという。近くの人たちは、この石を「生石のう様」と称して今日でも氏神祭礼の当日に祭りをしている。
特に、他郷にいる人が「帰りたい」と願いをかけるとよいといわれているという。
岡山県浅口市鴨方町六条院中399