2007年(平成19年)ごろ深夜0時に小田原市街から走行していると山頂辺りで後ろの方からバイクの音が聞こえてきたそうだ。どんどんバイクの排気音が大きくなってくるが、バイクのヘッドライトが見えないままついには車のすぐ後ろまで迫ってきたそうです。
バイクに排気音は峠が終わるところに差し掛かるとスーッと音が消えていったという事が有りました。その昔、この場所では「走り屋」というブームの時にこの峠で亡くなっライダーがいまだに走り続けていると言われています。
1980年代〜1990年代にかけて、週末に100台規模のバイク走り屋が集まり、峠をタイムアタックする場として賑わいました。カーブが多く事故が多発し、死亡事故もあったと伝えられています。
その中でも小田原側から上町隧道へ向かう手前にある右カーブは、「魔のカーブ」と言われカーブを曲がり切れずに事故を起こして死亡した者の遺品の古フェイスのヘルメットが置かれ、花束やジュースなどが供えられていたそうです。
そして、通過する時にこのフェイスのヘルメットの中に顔があり目が合ったという事もあったという話しが有るようです。
インフラの構造的な危険性がそのまま「呪われた場所」としての噂を補強する形になっています。
他にも「上町隧道」の上を通る峠道で小学校で使う縦笛のような甲高い音が聞こえてきて後ろの窓にペタペタペタという音とともに小さな手跡が無数に付いたという話もある。一説によると、この笛の音を聞いてしまうとあの世に引き込まれるとも言われているようです。
他にも「バイクで峠を通ったら、夜中に金縛りになり落ち武者の霊が現れた」「深夜23時頃に車で通ったら、トンネル入口に下を向いた赤い服の少女の霊がいた」という話しも有ります。
首無しライダー
峠などで噂される心霊現象で、夜中に峠道や見通しの悪い道路を走っていると、凄まじいスピードで追い抜いていくバイクがいる。ふと見ると、そのライダーにはヘルメットから上の頭部が無いという。
話の始まりはバイクで走行中になぜか道に張られたワイヤー(ピアノ線)に首が引っ掛かり斬首して死亡してしまう。または、スピードを出しすぎてカーブを曲がりきれず、道路脇のガードレール(あるいは標識の支柱など)に激突。その際、首が鋭利なエッジに首が引っかかって切断されてしまう。
その事故以降にその道を走行していると後ろからバイクが追いかけてきてよく見ると首の無いライダーが乗っているというもの。
さらに首無しライダーには様々なバリエーションが有ります。
- 片手でハンドルを握り、もう片方の腕で自分の生首(またはヘルメット)を小脇に抱えて走っている。
- 追い抜かれた後に必死に追いかけようとしても、次のカーブやトンネルに入った瞬間にテールランプが消え姿も消滅する。
- 道路を猛スピードで走り回り、自分の首を探している。
- 道にワイヤー(ピアノ線)を張った犯人を探している。
- 横に並ばれると事故に遭う。
「首がない者が乗り物に乗って現れる」という怪談の構造は、日本独自のものではありません。ヨーロッパの伝承(アイルランドのデュラハンなど)や、アメリカの有名な怪談『スリーピー・ホロウの伝説』には、「首なし騎士(Headless Horseman)」が登場します。
かつては「馬」に乗っていた首なしの怪異が、昭和の日本に輸入され、当時の世相(バイクブームや暴走族の社会問題)と融合した結果、馬から「バイク」へと乗り換えてアップデートされたのが「首なしライダー」だという見方もされています。
魔のカーブ
「魔のカーブ」とは、交通事故が多発し、あたかも「魔物が潜んでいる」かのように感じられる場所です。原因の一つはカーブの構造によるものが有ります。本来、カーブを曲がりやすくする為と、走行時に外側に膨らんで事故をしにくくする為に内側に向けてカント(cant)と言う傾斜がかけられています。
しかし、地盤地下などにより傾斜が逆になってしまう事が有り、普通に走行しているつもりでも外側に膨らみ事故を起こす場合があります。
この時に運転している人からすれば何かの力で外側のガードレールに引っ張られている感覚(吸い寄せられる感覚)になると言います。これを不可解な感覚と現象から霊の仕業だと思いこむ事も有る様です。
田島峠(みかん山)の基本情報
みかん畑が広がる峠道で、通称「みかん山」と呼ばれています。農道的な道で、田島石橋から中井方面への近道として知られる吾妻山(標高200m前後)越えのルートです。
小田原市の資料でも、田島・国府津・曽我周辺は小田原みかんの主要な栽培地域の一つとされています。
上町隧道
この田島峠(みかん山)のルート上に位置する古いトンネルです。特にこの上町隧道の手前にあるカーブは、かつての走り屋たちが操作を誤って命を落としたブラックスポット(事故多発地点)として知られています。
山中にひっそりと佇む古いインフラとしての特異な雰囲気に加え、過去の痛ましい事故の記憶が重なることで、上町隧道周辺もまた不気味な空気が漂う場所として、峠全体の噂をより一層深める要因となっています。
小田原市の公式ウォーキングコースでは、
国府津駅 → 上ノ山農道 → 西山農道 → 五国峠農道 → 上町隧道 → 曽我の里
という順番で通過する場所として紹介されています。つまり、単独の観光施設というより、曽我丘陵を越える生活道路・農道ネットワークの一部と考えると分かりやすい場所です。
神奈川県小田原市田島

