深夜にこの池を覗き込めば「覗いた人間が一番欲しいもの」が池の中心辺りに浮び上がり、欲しさにそれに手を伸ばしすと水底に引きずり込まれ死んでしまうと言われている。
他にも、外国人の霊が現れて池の中に消えて行くのを見る人が居て、これを見た者は数日後に死に至ると言われ、この外国人の幽霊は「辰ノ島」近くで遭難した外国人の幽霊だと言われている。
昔、若い夫婦がこのあたりで薪を拾いをしていると二人の前に大きな牛が現れて「私はこの島の主で、木を切ると私の住処が無くなってしまうから木を切らないで欲しい」と懇願して去っていったという伝説も有る。
池の近くに水晶谷と呼ばれる場所があり、この谷から水晶を持ち帰ると祟りに遭い死ぬという噂も有るようだ。
池付近の岸壁には海流の関係で水死体がよく流れ着く場所でもあるそうだ。
カザハヤ王と姫の伝説
辰ノ島にはその昔、カザハヤ王の宮殿があった。ある年に蛮族の夜襲を受けカザハヤ王は命を落としてしまった。
ヒメは嘆き悲しみ、羽奈毛の断崖から身を投げた。ヒメが海面に落ちると同時に波が岩を割って天高く吹き上げ、断崖が大きく裂け、白い大蛇が空のかなたに昇っていったという。
カザハヤ王の財宝はがこの池に沈めていたが、財宝を狙い池に近づくと池から龍神が現れ池に近づいた者を引きずり込んでしまうようになったという。
剣の池の基本情報
上から見ると剣のような形なので、剣の池と呼ばれるようになった。
長崎県壱岐市