イングランドで最も霊の出る場所と言われている。ロンドン塔を根城にする数々の霊の中でも、ひときわ有名なのが「ロンドン塔の二王子」と呼ばれる幽霊で、「ブラッディー・タワー」で、しばしば手をつなぐ二人の男の子の幽霊が目撃されている。
また、二人が囁きあう声や、じゃれ合う声が聞きこえるという話や、かつて兄弟が幽閉された部屋にではお互い抱き合って恐怖に震えており、可哀そうな二人に手を差し伸べて慰めようとすると2人の幽霊は震えながらゆっくりと壁の中へと消えて行くのだという。
1483年4月、エドワード4世が唐突に死を迎え、12歳の息子がエドワード5世として後を継ぐこと事となっていたが、戴冠式が行われる前に、伯父のグロスター公によって弟のリチャード共々王位継承権をはく奪されてしまう。
後にグロスター公はリチャード3世として戴冠をするのであった。
少年たちは、その一方でロンドン塔へと移送されていた。表向きの理由はエドワードの戴冠式の準備の為であり、少年たちがタワー内の敷地で楽しそうに遊んでいるのがよく目撃されていた。
しかし1485年6月頃から2人は姿を消してしまい、2人は伯父リチャードの手引きにより殺されて、タワー内の敷地のどこかに埋められてしまったのではないかと噂されていた。
1674年、ホワイト・タワーの階段の下から2人分の人骨が掘り出された時、それらは幼い2人の王子の遺骨と推測され、ウェストミンスター大聖堂にて王族として埋葬された。
35 Tower Hill, St Katharine’s & Wapping, London EC3N 4DR イギリス
イギリス ロンドン