1976年(昭和51年)埼玉県は秩父二十二札所の永福寺に面した市道脇に防火用の貯水槽が置かれており、その近辺で通りがかった車のヘッドライトに照らされるのは、ボロボロの黒いタールネックのセーターにスカートの女性で顔は腐乱したようにただれ、髪は抜け落ちており、思い出すだけでも恐ろしい容貌だった、と目撃者は証言している。
幽霊を目撃したと言う噂は翌年の1977年(昭和52年)になっても絶えることはなく、付近の住民は不安がり、次第にその道を避けるようになったのだと言う。
そして、1977年(昭和52年)12月7日の夜、地元の消防団員たちは水量を確認するためにその貯水槽に向かった。貯水槽に近づき、蓋を開けた消防団員は何かが腐ったような強烈な臭いに襲われた。
恐る恐る水槽の中をライトで照らし、確認してみると黒い布のようなものが漂っていた。
「誰か悪戯でゴミでも投げ捨てたのか・・・」
と思いゴミを取り除こうと水槽の中をかき混ぜた団員の目に飛び込んできたものは、人間の死体だった。
その遺体は死後2年を経過しており、ほぼ全ての髪は抜け落ち、肉はただれ、引き上げられた際には首がもげ落ちてしまいそうなほどに腐敗が進んでいたという。辛うじて残っていた遺体の服装は黒いタートルネックのセーターとスカートであった。
殺人と死体遺棄の容疑で調査を開始した警察はすぐに犯人を被害女性の元交際相手の男と断定。調べによれば1975年(昭和50年)11月の夜、妊娠を理由に結婚を迫られた男性は、外出先の車内で女性の首を絞め殺害、その後、貯水槽に遺体を投げ込んだのだと言う。
それはまさに幽霊の噂が立つ直前の事だった。
この事件は1977年(昭和52年)12月9日に「秩父貯水槽遺体遺棄事件」として新聞に掲載された。
幽霊が殺人を教えたと、TVや雑誌などで取り上げ話題となった。
TV番組では、カーナビに殺された女性の実家を目的地にすると、女性の墓にたどり着いてしまうのだと言う。この現象は、各メーカーのカーナビでも同じ結果になり、原因は不明とされている。
埼玉県秩父市寺尾
- 2019年(令和元年)7月24日最恐映像ノンストップ7
幽霊よりもドロドロになった死体のほうが余程怖いだろこれ