心霊番組でも時々紹介されているお寺で、「幽霊が出る」というのではなく「ムサカリ絵馬」という「死後の結婚」という独特の風習から注目を集めています。
交通事故・戦争・病気・水子などで結婚せずに亡くなった人のために、親や兄弟・親戚が「せめて来世では幸福になってほしい」「一人前になってほしい」という願いを込めて、絵馬に架空の結婚相手と婚礼の姿で描かれて奉納されます。
この「ムサカリ絵馬」はやってはいけない禁忌のルールが有り、絵馬に描く結婚相手(架空の伴侶)は、「絶対に実在する人物を描いてはいけない」とされています。
その昔に可哀そうに思った身内が生前に好きだった女性の姿を描き奉納したところ1週間ほどで亡くなってしまった。それから「その相手があの世へ引っ張られてしまう(呪殺されてしまう)」と言われています。
それ以降、絶対に生者の絵を描いてはいけないという禁忌になったという。
ムカサリ絵馬の風習は、古来からの伝統というよりは、明治時代から昭和初期にかけて広まったものと考えられています。特に多く奉納されるようになったのは、太平洋戦争の前後です。
若松寺での現在最古のムサカリ絵馬は1898年(明治31年)のものが確認されていいます。それ以前の絵馬は1869年(明治2年)の火災で消失してしまいました。
結婚する前に戦死してしまった若い兵士たちを不憫に思った親たちが、彼らの供養のために奉納し始めたことで広く定着しました。現在でも、病気や事故で若くして亡くなった方の遺族によって、新しい絵馬が奉納され続けています。
絵馬には、亡くなった本人の写真や似顔絵と共に、花嫁(あるいは花婿)と三三九度の盃を交わす結婚式の様子が緻密に描かれます。
かつては和装(白無垢や紋付袴)が主流でしたが、近年ではウェディングドレスやタキシード姿が描かれることも増えています。
「ムカサリ」とは
「ムカサリ」は山形の方言で「結婚」や「花嫁」や「婚礼」を意味します。「迎えられ」(嫁に迎えられて去る)から転じた言葉で、「向こうへ去る」といったニュアンスも含みます。あくまでこれは一説で他のサイトではまた違う解釈も有るようです。
若松寺の基本情報
地元では「若松観音(わかまつかんのん)」の名で親しまれている天台宗の古刹です。室町時代に西国の観音巡礼が東国に広まり、最上三十三観音の第1番札所となりました。
若松寺は、古くから「西の出雲、東の若松」と称されるほど、縁結びの観音様として全国的に有名です。かつて名物住職であった方の手を握ると「良縁に恵まれる」という口コミが広がり、多くの参拝者が訪れるようになりました(※現在はご引退されています)。
毎月第1日曜日には縁結びの祈願祭が行われており、今でも恋愛成就や良縁を求める人々が後を絶ちません。
本坊、観音堂、奥の院(弁財天)、地蔵堂(子育て地蔵)、元三大師堂、鐘楼堂、縁福大風鈴、三十三観音分霊などがあります。縁福大風鈴は願いを込めてゆっくり3回鳴らすのがおすすめです。山頂までの遊歩道(往復約30分)もあり、天童市街や月山の展望が楽しめます。秋は紅葉の名所でもあります。
最上三十三観音霊
室町時代の文明年間(1469〜1487年)頃に開創されたという説が有力です。その後、戦国大名である最上義光(もがみよしあき)の厚い庇護を受けて札所が整備され、江戸時代には街道の整備とともに庶民の巡礼地として大きく発展しました。
1番 鈴立山 若松寺
2番 宝珠山 千手院
3番 守国山 吉祥院 千手堂
4番 大慈山 円応寺
5番 唐松山 護国寺
6番 清水山 耕龍寺
7番 新福山 石行寺
8番 六椹山 妙法寺 宗福院
9番 金峰山 松尾院
10番 水岸山 観音寺
11番 高松山 光明院
12番 長谷山 長光院
13番 観音山 常福寺
14番 金剛山 正法寺
15番 京集山 観音寺
16番 長岡山 長念寺
17番 寒江山 長登寺
18番 恵日山 慈眼院
19番 東根山 秀重院
20番 青蓮山 清浄院
21番 如金山 喜覚寺
22番 祥雲山 龍護寺
23番 光沢山 円照寺
24番 宝沢山 薬師寺
25番 弘誓山 養泉寺
26番 川前観音堂
27番 深堀観音堂
28番 塩沢山 曹源院
29番 石水山 西光寺
30番 鷹尾山 般若院
31番 浪高山 東善院 光清寺
32番 慈雲山 明学院
33番 庭月山 月蔵院
番外 臥龍山 天徳寺
100番 高野山観音
「鬼やらい」も有名
若松寺では、旧正月7日(毎年1月下旬から2月中旬の間で日付が変わります)に「鬼やらい」という行事も行われます。
単純に鬼を追い払うというだけではなく、鬼たちを集め観世音菩薩の前で懺悔(ざんげ)させ良い鬼に改心させる儀式だと言われています。
若松寺の歴史
708年(和銅元年)の奈良時代に行基菩薩が開山したと伝えられています。
860年(貞観2年)ごろの平安時代に立石寺(山寺)を開いた慈覚大師・円仁が山頂付近の堂を現在地に移し、大規模な伽藍を整備しました。
1963年に国の重要文化財に指定されました。
2008年(平成20年)に開山1300年を迎えました。
山形県天童市山元2205−1
参考
- 2026年(令和8年)8月13日(木)真夏の怪奇ファイル2026 見えてしまった…招かれざるモノたち “最恐”3時間半SP
- 2022年(令和4年)7月11日(月)口を揃えた怖い話★47都道府県最恐スポット&ついに映った!!スタジオ大パニック

ピンバック: 口を揃えた怖い話★47都道府県最恐スポット&ついに映った!!スタジオ大パニック - 2022年心霊番組 【畏怖・心霊】