昔々、大変仲のよい豆腐屋の夫婦がいました。あるとき2人の仲を妬んだ者が、夫に「妻はいつも浮気をして遊び歩いている」と嘘を言いました。
夫はものすごいショックを受け識名川に身を投げて自殺してしまいました。やがて帰ってきた妻は夫が身投げ自殺したことを知り後を追うように自らも川へ身を投げて自殺したという。
それから、識名坂から2つの遺念火が川岸までユラユラと寄り添いながら漂うようになったという。
遺念火(いねんび)は、沖縄地方に伝わる火の妖怪。 遺念とは亡霊を指す沖縄の言葉であり、この遺念が火となって現れるのが遺念火とされる。
沖縄県那覇市繁多川4丁目20−16