長坂山隧道

利用され亡くなってからの2007年(平成19年)にトンネル内で男性のほぼ白骨化した遺体が発見たされました。そして、最終的に行旅死亡人として処理されました。

この事件以降、入り口付近の藪の中にじっとこちらを見つめる男性の影が現れる、足音が聞こえる白い人影を見る、写真にオーブが写ると噂されています。

トンネルの壁面には、かつて走っていた蒸気機関車の煤(すす)が黒くこびりついています。照明が一切ない完全な暗闇の中でライトを照らすと、その黒い煤の模様が「人の顔」や「苦しむ無数の手」のように見えて不気味だという、廃墟特有の視覚的恐怖も噂を補強しています。

元々心霊好きの間では「雰囲気が怖い」と噂されていた場所に、実際に「死後1年以上にわたり誰も気づかなかった遺体」があったことが報道で明るみに出たため、「本当に引き寄せられる場所だ」というリアルな恐怖が定着しました。

この事件以降、心霊現象の噂が急速に具体化していった経緯があります。

白骨化された遺体発

2007年(平成19年)10月25日
午前9時25分、神奈川県真鶴町岩878番地東側の長坂隧道内で男性のほぼ白骨化した遺体が発見された。年齢50~70歳位の男性で黒色ジャンパー、灰色ズボン、身長は約160cm死後一年以上が経過していた。推定死亡時期は2003年(平成15年)頃に死亡した可能性があるとされています。

黒色ジャンパー、灰色ズボン姿で「竹村」のはんこと現金134円があった。最終的に行旅死亡人(こうりょしぼうにん)として処理されました。

遺体は火葬され、遺骨は真鶴町の町営墓地の無縁墓地に納骨されています。心当たりがある人は当時、真鶴町福祉課に連絡するよう官報で呼びかけられました。

行旅死亡人(こうりょしぼうにん)

日本において本籍・住所・氏名が分からず、かつ遺体の引き取り手がいない死者を指す法律用語です。身元不明のまま市区町村によって火葬され、遺骨は公費で一時的に保管されます。

長坂山隧道の基本情報

神奈川県足柄下郡真鶴町岩にある「長坂山隧道(ながさかやまずいどう)」(一般には「長坂隧道」とも呼ばれます)は、鉄道ファンや廃墟・歴史遺構愛好家の間では非常によく知られた旧国鉄・東海道本線の「廃線トンネル」です。

もともとこの区間の東海道本線は、現在のルートよりもかなり海寄りの、崖にへばりつくようなルートを走っていました。しかし、1923年(大正12年)の関東大震災の際、隣の根府川駅で列車が駅舎ごと海に滑落する大惨事(根府川駅列車転落事故)が起きたほか、この長坂山隧道周辺の路線も地すべりや土砂崩れなどの災害に何度も見舞われました。

そのため、より内陸側に安全で直線的な新しいトンネル(現在の「真鶴トンネル」など)を掘る複線化・ルート変更工事が行われ、1972年にこの長坂山隧道を含む旧線区間は完全に廃線となりました。

大正期特有の、コンクリートや煉瓦(れんが)を組み合わせた重厚なアーチ構造が残っています。SL(蒸気機関車)が走っていた時代の煤(すす)が、天井や壁に今も黒くこびりついています。

トンネルの内部や前後の廃線跡には、かつて電車に電気を送っていた「架線(かせん)」を吊るすための金具(架線柱の土台など)がそのまま放置されています。

入り口にはフェンスが設置され管理されているようです。

全長:約674メートル
開通:1922年(大正11年)頃
廃止::1972年(昭和47年)

神奈川県足柄下郡真鶴町岩

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