土釜の滝壺に身を投げる自殺者が多くおり、ここに吸い込まれた死体は、湖底に今なお住み続ける亡霊たちにしがみつかれ、二度と浮かび上がることはないと言われている。
そして、夜に近づくと滝つぼに潜む怨亡霊に引きずり込まれて二度と浮かび上がってこないという。
土釜の滝の基本情報
土釜は、貞光川の流れが緑色片岩の岩層を浸食することによってできた渓谷で、3段に落ちる滝壺(一ノ釜・二ノ釜・三ノ釜)があり、その滝壺が釜の形に似ていることから「土釜」と名がついたという。
岩盤に挟まれた土釜の深さは計り知れず、足がすくむほど激しく渦巻いている。エメラルドグリーンの滝は美しく観光名所としても知られている。
1956年(昭和31年)2月7日徳島県天然記念物に指定
徳島県美馬郡つるぎ町貞光猿飼
徳島県美馬郡つるぎ町貞光猿飼516−2