浄蓮の滝 女郎蜘蛛

日本の滝百選にも選ばれている、美しい観光地となっているが、昔から伝わっている「女郎蜘蛛伝説」が存在している事から昔からの心霊スポットとも言えるだろう。

また、ここで写真を撮ると心霊写真が撮れるという噂も有るようだ。まんが日本昔ばなしでも「浄蓮の滝の女郎ぐも」で放映された経緯もある。

女郎蜘蛛伝説

滝の主として女郎蜘蛛の伝説がある。ある男が滝壺のそばで休んでいると、無数の糸が脚に絡みついてきた。
男がその糸を近くの木の切り株に結び付けてみると、株はメリメリと滝に引き込まれた
女郎蜘蛛が男を滝に引き込もうとしていたのである。

以来、里の人々は女郎蜘蛛を恐れてその滝に近づかなかったが、よその土地から来た木こりが事情を知らずに木を刈っていたところ、誤って愛用の斧を滝壺に落としてしまった。

木こりが斧を取り戻すために滝壺に潜ると、美しい女が現れて斧を返してくれ「ここで見たことを誰にも話してはいけません」と言った。

木こりは以来、言いつけを守りながらも胸に何かがつかえたような日々を送り、あるときの宴の席で、酒の勢いで一部始終を話してしまった。

胸のつかえがとれた安心感で木こりは眠りこけたが、そのまま二度と目を覚ますことはなかったという。
別説では、話し終えた木こりがまるで見えない糸に引かれるかのように外へ出て行き、翌日には浄蓮の滝の滝壺に死体となって浮かんでいたという。

また、この浄蓮の滝の木こりの伝承には、悲恋物語ともいうべき別説もある。
それによれば木こりは滝壺で出会った女に恋をし、毎日のように滝に通うが、それにつれて体が衰弱していった。

近隣の寺の和尚は「滝の主の女郎蜘蛛に取りつかれたのでは」と疑い、共に滝へ行って読経した。

すると滝から木こりへと蜘蛛の糸が伸びたが、和尚が一喝すると糸は消えた。
木こりは女の正体が女郎蜘蛛と知ってもなお諦めず、山の天狗に結婚の許しを得ようとしたが、天狗はそれを許さなかった。

なおも木こりは諦めず、滝に向かって走った。すると彼は滝から伸びた蜘蛛の糸に絡め取られ、滝壺の中へと消えて行ったという。
wiki「絡新婦」より。

静岡県伊豆市

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