峠を越えた後に車を確認すると窓ガラスに身に覚えのない手形がついた、ガードレールの後ろ側にに青白くてぼんやりと透けたおばあさんの霊を見た、ガードレールの脇やバックミラー越しに白い服を着た女性が立っているのを見た、などの話が有るようです。
トンネル走行中にカーラジオからノイズが混じり、不可解な声や音が聞こえるという体験をした人も居るようです。
1573年(元亀4年)、武田信玄が三河侵攻の際にこの峠を越えて「野田城」を攻めました。また、付近には宇利城跡もあり、激しい攻防戦が繰り広げられた歴史があります。
こうした背景から、「鎧を着た武者の姿を見た」「夜中に軍勢が歩くような足音が聞こえる」といった、戦国時代の戦死者にまつわる霊の目撃談が語られることがあります。
宇利峠の基本情報
古くから交通の要衝で、五峠(陣座・瓶割・宇利・本坂・多米)の一つに数えられます。近世には中馬街道が通り、遠江(静岡方面)から畳表・綿布・砂糖・魚類などが信州へ、逆に木材・林産物が運ばれていました。鉄道開通後は利用が減りましたが、道路改良で自動車交通が増えました。
峠自体は南北の眺望があまり利かない地味な場所という声もありますが、周辺は森や里山の風情があります。近くに宇利城跡などの史跡もあります。
国道301号は新城市側から三ヶ日方面へ向かうと峠を越え、静岡県に入ります。東名高速の宇利トンネル上を橋で渡ったり下を潜ったりする面白い区間もあります。
ドライブ好きや地元ツーリングの方に親しまれている峠で、歴史的な交通路としての役割も持っています。雨生山ハイキングや周辺ドライブのついでに立ち寄るのにちょうど良いスポットです。
愛知県新城市中宇利曽根川南
