海面から高くそびえる断崖絶壁であるため、古くから身を投げる人が後を絶たず、自殺の名所として知られています。
また、海流の関係で崖下の岩場には水死体が流れ着きやすいとも言われており、身元不明の遺体が発見されたという実際の記録も残っています。
その昔は出雲日御碕灯台が建っている付近の崖から罪人を押して落として処刑していたため付近の崖は通称「オシオトシ(押し落とし)」とも呼ばれています。
こういった事から付近で自殺で亡くなった人や処刑された罪人が成仏出来ずに灯台付近を地縛霊となって彷徨っていると噂されています。
夕暮れ時や夜間に灯台付近を訪れると、周囲には自分以外誰もいないはずなのに、背後か「ザッ、ザッ」と砂利の上を複数人で歩く足音が近づいてくるのが聞えてきて怖くなって逃げ出だした人が居るそうです。
むき出しの岩肌と吸い込まれそうなほど高い崖から見下ろす荒々しい日本海は、人間の本能的な恐怖を呼び覚ますのに十分な迫力を持っています。昼間は美しい白亜のインフラ建造物ですが、夜になると一転して近づきがたい雰囲気になります。
興味深い点として、灯台の近くには古くから信仰を集める「日御碕神社」があり、この地域は『出雲国風土記』にも記される由緒ある聖地です。
出雲日御碕灯台の事件
全身白骨化した身元不明の遺体を発見
2026年(令和8年)令7月21日
島根県出雲市大社町日御碕地内の海岸に身元不明の遺体が打ち上げられているのが見つかりました。
出雲警察署によりますと、21日午前7時20分ごろ、出雲大社長日御碕の海岸で釣りをしていた20代男性から、「釣り中に白骨遺体のようなものが打ち上げられている」旨の通報がありました。
打ち上げられた遺体は全身白骨化していて、両手足がすでになく背骨・肋骨などしか残っていない状態だったということです。
性別・年齢・身長・体型・髪型は不明で、白色の長袖シャツを着用、所持品はありませんでした。
釣りしていた男性が海に転落して死亡
2022年(令和4年)7月3日
午後2時50分ごろ、島根県出雲市大社町日御碕の岩場で、人が海中に転落しているのを、渡船業者が発見し、119番通報した。
県警出雲署によると、転落したのは岡山県倉敷市粒浦の型枠大工、51歳の男性で、約1時間半後に搬送先の病院で死亡が確認された。署は落雷で死亡したとみている。
出雲日御碕灯台の基本情報
島根県出雲市にある出雲日御碕灯台は、島根半島の最西端、日本海に突き出た断崖にそびえ立つ白亜の洋式灯台です。出雲大社から北西へ約10kmの場所に位置し、地域のシンボルとして広く親しまれています。
地面から頂部までの高さは約44mあり、石造りの灯台としては日本一の高さを誇ります。耐震性を高めた二重壁構造:外壁は地元産の石材、内壁はレンガを使用した二重構造になっており、それらを梁で繋ぐことで地震や強風にも強い堅牢な造りとなっています。
内部のらせん階段を自力で登って最上部のデッキへ出ることができる、全国でも数少ない参観可能な灯台です。
展望台からは、果てしなく広がる日本海や複雑なリアス式海岸の大パノラマを一望できます(※内部は土足厳禁となっており、参観寄付金として中学生以上300円が必要です)。
塔高: 地上から塔頂まで 43.65m(石造としては日本一)
灯火標高: 海面から 63.30m
初点灯: 1903年(明治36年)4月1日
灯質: 群閃紅白互光(毎20秒に白2閃光+赤1閃光)
光達距離: 21海里(約39km)
レンズ: 第1等フレネル式(全国に5基しかない大型レンズを使用した第1等灯台)
- 1900年(明治33年)に着工
- 1903年(明治36年)4月1日に初点灯
- 1998年(平成10年)「世界灯台100選」に選定
- 2022年(令和4年)2月9日、国の「重要文化財」に指定
島根県出雲市大社町日御碕1478
参考
